キティーズ旅日記 ~旅は人生の道しるべ~
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どうも、キティーズの みほ(つみほ)です。
もっと充実した旅日記が書けるようにブログを移動しました。
写真や動画が見れるブログにしていくよ。
写真は右のFlickrでも続々と掲載中。
スライドショーでも見てみてね。
黒背景で、いけてる写真に見えるんで。そこんとこよろしく。
さて、2005年から続いているキティーズ海外旅行。
今年は、10月にアメリカツアーを決行して参りました。
いつもどおり、笑えるエピソード満載で、最高の旅でした。
「こんなおもしろい旅、ふたりの記憶だけにとどめておくのはもったいない!」
と改めて思い直し、再度「またたび」を復活させようと誓いました。アメリカで。
あやこんぶは、かなりやる気を見せてました。
期待してください。
と、いっても、キティーズ。
気ままにやっていくんで。そこんとこよろしく。
所信表明に変えて、元またたびの最初の記事として掲載したコラムを再掲載します。
3年前の私が、村上春樹っつぁん風に書いた懐かしの文章。(一部、加筆)
じゃ、よろしくー。
もっと充実した旅日記が書けるようにブログを移動しました。
写真や動画が見れるブログにしていくよ。
写真は右のFlickrでも続々と掲載中。
スライドショーでも見てみてね。
黒背景で、いけてる写真に見えるんで。そこんとこよろしく。
さて、2005年から続いているキティーズ海外旅行。
今年は、10月にアメリカツアーを決行して参りました。
いつもどおり、笑えるエピソード満載で、最高の旅でした。
「こんなおもしろい旅、ふたりの記憶だけにとどめておくのはもったいない!」
と改めて思い直し、再度「またたび」を復活させようと誓いました。アメリカで。
あやこんぶは、かなりやる気を見せてました。
期待してください。
と、いっても、キティーズ。
気ままにやっていくんで。そこんとこよろしく。
所信表明に変えて、元またたびの最初の記事として掲載したコラムを再掲載します。
3年前の私が、村上春樹っつぁん風に書いた懐かしの文章。(一部、加筆)
じゃ、よろしくー。
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12時間前は富士山頂にいたというのに、わたしは今、
漫画に囲まれフリードリンクを思う存分飲んでいる。
やはりフリードリンクは「いちご牛乳」に限る。
その日わたしは、新宿の漫画喫茶にいた。
4月から仕事を始めたせいもあって、次の旅の予定が延び延びになっていたが、痺れを切らした大学時代からの親友・あやこから「ミーティングをしよう」と誘いがあったのだ。
8月に旅行することは決まっていたが、いざとなるとどうも腰が重くなる。
私の悪い癖だ。
しかし、そのせいばかりでもない。
旅先の候補としてあがっていたタイのピピ島では内戦が始まったというし、あやこの友達を頼って宿泊代を浮かせる伝も実際のところは心もとなく、私は、旅へのモチベーションが一気に下がっていた。
漫画喫茶は、3連休最後の休みに満席だった。
しょうがなく、私たちも空き部屋待ちの列に並ぶ。
せっかくの休みに漫画喫茶なんて、暇なやつらが多いものだ。
そう思った瞬間、自分もなんら変わりないことに気づき、自己嫌悪。
それを悟られまいと表情をつくろっている私を尻目に、
横ではあやこが楽しそうに話している。
「ビーチに行きたいよね!」
海が恋しくなるのも、無理はない。
あやこはこの春までマイアミに留学していたのだ。
しばらく待ってから、かろうじて空いた個室に並んで入り、
無言で旅先を調べ始めた。
が、あまりにも多すぎる情報に、お互いうんざりしているのが分かる。
「じゅんちゃんのとこ、いこっか」
と、重い空気を断つように私が言った。
「・・・うん。」
隣の個室から聞こえる声が、泣いていた。
「じゅんちゃん」は大学時代の先輩で、
新宿の旅行代理店に勤めている。
電話機を肩に挟んで、キーボードを打つキャリアウーマンだ。
(マイアミとロンドンの旅もじゅんちゃんに頼んだので、いわば私たちはお得意さんだ。)
「いらっしゃいませ!・・・あやこちゃん!おかえり!!」
相変わらず、じゅんちゃんの笑顔は輝いていた。
学生時代は、じゅんちゃんのように仕事を楽しみながら生きていきたい、
何度もそう思った。
しかし社会人になって、現実はなかなか思い通りではないことを知った。
とたんに、学生時代の思い出がよみがえり、私はしばらくぼんやりとそこに存在していた。
あの頃は、好きな時に旅に出て、好きな時に帰ってこれた。
貧乏旅行だったけど、気持ちだけは上等だった。
異国の景色とともに、圧倒的に過ぎ去ってしまった時間に切なさがこみ上げてくる。
もう時間は戻らない――
鉛のように冷たく横たわる現実にめまいを覚えている間に、
全ては決まっていた。
「バリだったら物価も安いし、心配ないね」
目の前のじゅんちゃんの笑顔が、一段と輝いていた。
ああ、旅行先が決まったのだ。
10分後には、航空券とホテルの予約が済んでいたし、
30分後には、カードの決裁が済んでいた。
次の旅行は、バリだ。
ほっとしたせいか、あやこがお手洗いに行きたがっているようだ。
彼女は、私が取り戻すことのできない時間に思いを馳せていたのを知る由もなく、
むじゃきにはしゃいでいる。
お手洗い目指している途中、
あやこはドアを開けざまにこう言った。
「この夏は、きっと最高の夏になる!」
それまで、なにかがふっきれずにいた私は、
あやこの言葉が、胸に突き刺さった。
・・・そうだ、過去の思い出にいつまでも固執していてもしようがないのだ。
私たちには、これからまた新しい旅が待っている。
今を精一杯生き、日本にいては一生味わうことのなかった空気を吸いに行こう。
あっという間に「現在」は「過去」になり、また新しい「未来」がやってくる。
人間は時間を旅しているのだ。
人生とはそういうものなのだろう。
この夏、私たちはまた新しい旅に出る。
12時間前は富士山頂にいたというのに、わたしは今、
漫画に囲まれフリードリンクを思う存分飲んでいる。
やはりフリードリンクは「いちご牛乳」に限る。
その日わたしは、新宿の漫画喫茶にいた。
4月から仕事を始めたせいもあって、次の旅の予定が延び延びになっていたが、痺れを切らした大学時代からの親友・あやこから「ミーティングをしよう」と誘いがあったのだ。
8月に旅行することは決まっていたが、いざとなるとどうも腰が重くなる。
私の悪い癖だ。
しかし、そのせいばかりでもない。
旅先の候補としてあがっていたタイのピピ島では内戦が始まったというし、あやこの友達を頼って宿泊代を浮かせる伝も実際のところは心もとなく、私は、旅へのモチベーションが一気に下がっていた。
漫画喫茶は、3連休最後の休みに満席だった。
しょうがなく、私たちも空き部屋待ちの列に並ぶ。
せっかくの休みに漫画喫茶なんて、暇なやつらが多いものだ。
そう思った瞬間、自分もなんら変わりないことに気づき、自己嫌悪。
それを悟られまいと表情をつくろっている私を尻目に、
横ではあやこが楽しそうに話している。
「ビーチに行きたいよね!」
海が恋しくなるのも、無理はない。
あやこはこの春までマイアミに留学していたのだ。
しばらく待ってから、かろうじて空いた個室に並んで入り、
無言で旅先を調べ始めた。
が、あまりにも多すぎる情報に、お互いうんざりしているのが分かる。
「じゅんちゃんのとこ、いこっか」
と、重い空気を断つように私が言った。
「・・・うん。」
隣の個室から聞こえる声が、泣いていた。
「じゅんちゃん」は大学時代の先輩で、
新宿の旅行代理店に勤めている。
電話機を肩に挟んで、キーボードを打つキャリアウーマンだ。
(マイアミとロンドンの旅もじゅんちゃんに頼んだので、いわば私たちはお得意さんだ。)
「いらっしゃいませ!・・・あやこちゃん!おかえり!!」
相変わらず、じゅんちゃんの笑顔は輝いていた。
学生時代は、じゅんちゃんのように仕事を楽しみながら生きていきたい、
何度もそう思った。
しかし社会人になって、現実はなかなか思い通りではないことを知った。
とたんに、学生時代の思い出がよみがえり、私はしばらくぼんやりとそこに存在していた。
あの頃は、好きな時に旅に出て、好きな時に帰ってこれた。
貧乏旅行だったけど、気持ちだけは上等だった。
異国の景色とともに、圧倒的に過ぎ去ってしまった時間に切なさがこみ上げてくる。
もう時間は戻らない――
鉛のように冷たく横たわる現実にめまいを覚えている間に、
全ては決まっていた。
「バリだったら物価も安いし、心配ないね」
目の前のじゅんちゃんの笑顔が、一段と輝いていた。
ああ、旅行先が決まったのだ。
10分後には、航空券とホテルの予約が済んでいたし、
30分後には、カードの決裁が済んでいた。
次の旅行は、バリだ。
ほっとしたせいか、あやこがお手洗いに行きたがっているようだ。
彼女は、私が取り戻すことのできない時間に思いを馳せていたのを知る由もなく、
むじゃきにはしゃいでいる。
お手洗い目指している途中、
あやこはドアを開けざまにこう言った。
「この夏は、きっと最高の夏になる!」
それまで、なにかがふっきれずにいた私は、
あやこの言葉が、胸に突き刺さった。
・・・そうだ、過去の思い出にいつまでも固執していてもしようがないのだ。
私たちには、これからまた新しい旅が待っている。
今を精一杯生き、日本にいては一生味わうことのなかった空気を吸いに行こう。
あっという間に「現在」は「過去」になり、また新しい「未来」がやってくる。
人間は時間を旅しているのだ。
人生とはそういうものなのだろう。
この夏、私たちはまた新しい旅に出る。
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女性
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旅とTHE O.C.
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あやこ・みほの勝手ユニット「キティーズ」。気ままに生きてます。そんな我らの旅の様子を紹介するブログです。「またたび」は、「また旅をしよう」と猫の好物「マタタビ」をかけたネーミング。